令和4年度 小笠教育研究協会活動方針
1 教育を取り巻く現状
昨年度、中学校でも新学習指導要領が完全実施となり(小学校は一昨年度実施)、新しい時代の教育が始まった。社会の変化に対応し、生き抜くために必要な資質・能力を育むため、主体的・対話的で深い学びを柱に、「特別の教科道徳」や「外国語活動」「プログラミング学習」等の新しい学習も始まった。
学校では、授業改善や教育課程の工夫に取り組むと共に働き方改革も進めている。今後も、教育活動の核である授業の充実、家庭・地域との連携等など多くの課題解決に向けた教職員一人一人の弛まぬ研鑽と積極的で確かな取組が必要となってきている。
2 小笠教育研究協会の目的と歩み
(1) 会員の資質向上を図るとともに、児童生徒の健全な育成を目ざし、小笠の教育振興に寄与する目的をもつ。(規約第3条)
(2) 平成24年度から継続している研究体制を継続し、各研究部及び研究委員の取組を通して、小笠の教育の充実を一層進める。
(3) 活動方針及び各研究部の目標の達成に向け、組織・運営の一層の改善を図り、活動の充実に努める。
3 活動方針
(1) 会員相互の教育実践の交流により、自らの専門性を高め、資質の向上を図る。
ア 各研究部の課題解決を目ざし、創意ある研究活動を充実させる。
イ 研究を深める場として一斉研究報告会を位置づける。内容・方法は、授業公開・事後研究という従来の形でなくともよい。各研究部で検討する。
ウ 学力向上を目指し、教科の研究を深める。
(2) 小笠の文化や教育力を向上させると共に、児童生徒の努力を賞揚する(名入り賞状等)。
ア 児童生徒の創作活動を賞揚し、個々の活動のよさを広める。
イ 小笠の文集は、地域の文化的取組としての大きな価値をもつが、様々な課題の解決策が見いだせない現状があり、当面休止とする。総合作品展はH31からの休止を継続する。
(3) 各研究部の充実・発展に向け、組織の活性化を図る。
ア 正副部長、主任研究委員が中心となり、一斉研究報告会の準備・運営だけでなく、研究部の課題を明確にし、長期的視野に立った具体的計画・方策により課題解決にあたる。
イ 研究部の特色ある活動を生かす運営や予算の活用を図る。
ウ 委員依頼・異動時引継ぎ方法、委員数調整等の課題解決に校長会と連携して取り組む。
(4) 研究部の役員は、次の役割を自覚し協会の活性化に努める。
ア 部長は各部を代表し、事業を統括し、小笠の教育力の向上に努める。
イ 副部長は、部長を補佐し、主任研究委員、研究委員の研究活動を支援する。HPをさらに活用し、授業案等の研究内容を配信すると共に各部の研究や事業推進にも役立てる。
ウ 主任研究委員は、小笠の教科・領域のリーダーとして自覚を持ち、長期的展望に立ち、課題の明確化、さらにその克服のための研究活動の推進役となる。更に、要請があれば学校に出向いたり、学習会等を開いたりする中で、研究を積極的に広める。
エ 研究委員は、小笠の教科・領域の推進役としての自覚を持ち、それぞれの教科・領域等の研究活動を推進する。
(5) 新型コロナウィルス感染症拡大と研究協会の取組について
収束の気配は見えず、先行き不透明な状態が続く。私たちの活動への影響は避けられないが、「児童生徒と職員の安全」「学校運営への影響」を軸に検討する。十分な感染対策の下、可能な範囲での活動を展開する。